初めてホームページを作る人のために、対話型で簡単に制作できるツールを準備しているプロバイダーも多い。これは、専門知識なしに制作できてしまうので、初心者にとってはとても有益でありがたいことです。しかし、メンテナンスや拡張を考えると、最低限必要な知識は習得しておく必要があります。

基本デザイン 詳細デザイン
制作するホームページのイメージを創造し掲載するコンテンツを決定します。このサイトの「顔」を作るという観点からとても重要です。イメージが湧かないときは、同様な目的を持つ他のホームページを検索してみてください。ネットサーフィンで、こんなこともできるのか、こういう構成もあるのか、というようにイメージが広がってきます。さしさわりのない範囲で気に入ったページをダウンロードし研究してみるのも有効です。
・ターゲット: 性別、年代、職業、職種 など
・目的: プライベートな情報配信、ビジネスのプロモーション、アンケートデータ収集 など
・優位性: 他のサイトに無い情報、優れている情報 など
・コンテンツ: 各ページの内容、著作権表示 など
・制作スケジュール: 各ページの制作期間、完成時期、公開時期 など
・制作方法: 完全自作、プロバイダーの開発ツール利用、その他の無料開発ツール利用、委託 など
・開発ツール: ビルダー、ブラウザー、FTP、素材など
サイトとホームページの全ての仕様を決めます。つまり、サイト設計とURL設計を完了します。どのページのどこにどの情報をどんな形式で盛り込むか、いつ更新するかなど、可能な限り詳細に落としてください。行き詰まったら可能な範囲でサンプルページを作成してみることをおすすめします。(通常、インデックスページをプロトタイピングして作成の難易度、容量などを確認してみるとよくわかります。) 次のような項目を決めてください。順序にこだわらず、分かりやすいものからとりかかってみてください。実際には、ホームページ(スタートページ)は、他のページの後で制作するのがよい。
・ファイル・フォルダ構成: 階層構造、どのフォルダ(ディレクトリ)にどのファイルを配置するかなど
・各ページの設計: URL、フレーム、データ(テキスト・画像など)の配置、プロパティ(色・フォントなど)、フォーム、ハイパーリンクなど
・データ設計: 使用するデータのタイプ・大きさ・長さ・属性(テキスト、画像、認証ページではID、パスワードなど)
データの準備 HTML文書作成
必要なあらゆるデータを作成します。本文(テキスト)、画像、ロゴ、ハイパーリンクのURL、コンテンツによっては映像や音声も準備しなければなりません。この作業はHTML文書作成と並行して行われるかもしれませんし、その前に行われる場合もあります。例えば、HTML文書に挿入するファイル名が決まっている場合、HTML文書は作成できますが、画像の大きさなどは実ファイルを挿入してみないと正確にはわかりません。早期にデータをそろえるとHTML文書の編集時間が短縮できます。次のデータを準備します。

・掲載するデータファイル: テキスト(txt,docなど)、画像(gif,jpgなど)、サウンド(rm,mp3など)など
・必要な構成部品: ロゴ、ボタン、バナー、背景画像など
・その他の装飾部品: FLASH、GIF Animation など
ビルダーソフトを使って各ページ(HTML文書)を作ります。文書といってもタグ付きの簡易言語によるプログラム作成です。高機能のビルダーを使用すればプログラムであることを意識せずHTML文書を作成できます。しかし、ビルダーも万能ではありませんので、メモ帳や他のテキストエディターで文書を開き、直接プログラムのステートメントを入力しなければならない場合もあります。また、簡単なHTML文書は、HTML形式をサポートするワープロソフトでも作成できますが、できれば初めから信頼できるビルダーソフトを決めて使い込むこと。
・ビルダーによる作成: ほとんどのHTMLステートメントをGUIにより作成
・エディターにより編集: ビルダーでサポートされないタグやコメントの作成、ステートメントをレビューしながら作成
CGIプログラム その他のプログラム
HTML文書だけでは実現できない機能(掲示板、チャット、フォーラム、各種申し込みなど)を、CGIプログラムを使って開発します。サイトで訪問者との双方向のコミュニケーションを実現するためにはCGIプログラムが必ずといってよい程、必要になります。CGIは、簡単なものでも通常のHTML文書の10倍以上の制作工数になります。さらに、Perl言語の知識を持ち、サーバー側のプログラミング環境にも精通していなくてはなりません。 しかし、最近ではネット上のサイトやインターネット関連の書籍の付録CD-ROMなどで、フリーのサンプルプログラムが入手できます。著作権・使用条件に問題が無ければ、専門知識なしでも、それらを利用できるかもしれません。また、大手のプロバイダはよく使われるタイプのCGIプログラムを、あらかじめ提供している場合が多い。 JAVAスクリプト、JAVAアプレット、スタイルシート、FLASH などのステートメントを作成し、HTML文書に挿入します。これらのステートメントの作成は、ビギナーには敷居が高いかもしれませんが、最近は、さまざまなサンプルが提供されているので、次のような特性を理解した上で活用してください。
・ブラウザにより対応が異なる。
・組み込んだページは重くなる。
・HTMLビルダーでは、開発できないし、デバックできない。
これらは、あくまでスタンダードなHTML文書の補足として考えるべきである。というのは、動く装飾品の開発にハマってしまい、肝心のHTMLの基本がおろそかになってしまうことがある。こうした傾向は、特に経験の浅いエンジニアやプログラマーによく見られる。
テスト&レビュー 更新&拡張
完成したファイルをFTPで転送し、実際に稼動させてみます。できれば、回線速度など稼働環境の異なる複数の人にモニターになってもらい、感想や意見を送ってもらいましょう。意外な不具合やパソコンの違いから生ずる予期せぬクレームがあるかもしれません。ブラウザの種類やディスプレィの解像度によっても異なる場合があります。レビュー結果によっては、例えば、画像の一部を別ページに挿入する、フォントサイズを変えるなど、デザインのステップに戻り、修正する。
・パフォーマンスの測定: 表示速度(xx秒)、ボトルネックのページ・画像 など
・不具合の発見: アドレス・リンク先の間違い、HTML記述の間違い、音切れ など
・変な表現の発見: ブラウザ・フォント・リゾリューション・PCの種類による違い など
・特殊効果の確認: 個々の特殊効果(GIFアニメ、マーキーなど)が効いているか など
開設したサイトを新鮮な状態に保つための施策を検討します。サイトに掲載された情報が何も変わらないことがわかると、訪問者が再度訪れることはまれです。常に魅力ある情報が更新されていれば、人々は定期的に訪れるようになります。また、HTML文書が完成し公開すると、次に、どんな人が訪問者してくれたのか、どのくらいアクセスがあったのかといった管理情報も必要になると思います。情報の一方的な配信だけでは、HPの意義も半減してしまいます。目的に応じて必要な管理情報が収集できるよう機能を充実させましょう。さらに、面倒なファイルの更新についても迅速に行える手段を検討してみましょう。
・メンテナンス・プロシージャの策定: バックアップやアップデートの方法の検討、ファイル・ディレクトリの見直し など
・拡張計画の策定:追加ページ・変更ページの検討、補助機能(統計、アンケートなど)の準備 など
HTMLとは ダイナミックHTML
HTMLは、現在のWebページを作る際の基本プログラム言語である。プログラム言語とい うよりも、ほとんどテキストを書くような感覚でプロ グラムを組み立てていける、他の言語に比べると極めて簡単なものである。インターネット上のホームページの多くは、HTMLをベースに、必要に応じて他のスクリプト(Java,VBSなど)を挿入して表示機能を拡張したり、プラグインを呼び出したり、CGIのようにプログラムの中でHTML文を生成したりして、コンテンツを表示する。つまり、HTMLは全てのWebページの基本となる言語であり、Web開発者が使用しているビルダーソフトは、このHTML文を開発者に代わって生成する機能を持っている。実際にどのような言語なのかはブラウザやビルダーのソースを表示する機能を使用すれば確認できる。(数多くの文献が出版されている。) HTMLが静的な表現しかできないのに対し、ダイナミックHTMLは、Java、GIFアニメーション、プラグインなどの力を借りずに、HTMLだけで動きのあるWebページを制作しようとする新しい技術である。具体的には、次のような技術の組み合わせである。動きのあるページを作りたいなら、まずダイナミックHTMLを理解しよう。(ブラウザの種類により表現できないものもある。)
1.HTML2.スタイルシート(Cascading Style Sheet)制作者の意図どおりに文字や画像を表示させる技術であり、CSSと呼ばれる。フォント、色と背景、レイアウトに関する設定などが提唱されている。 3.スクリプトHTMLの中に埋め込んで実行できる言語であり、Javaスクリプト、VBスクリプトがある。


HTML文書を作るには
HTML文書(Webページ)は、次のようなツールで作成できる。
1.専用ビルダー(WYSIWYG型)
2.タグ編集型エディター
3.ワープロなど(拡張機能型)
4.プロバイダの提供するサーバー側のツール
3、4を使用すると、驚くほど簡単にWebページが制作できる。ところがワープロやプロバイダのツールはシンプルなページを制作するには効率的だが、気に入らない部分の微調整や複雑なテンプレートを使用するページには不向きであり、制作者の意図するところを100%満たしてくれるものではない。1の専用ビルダーで作った表などに関して枠線がどうしても思うように表示されないとか、テキストに関してインデントが思うような位置に挿入されない、といった不満が生じる場合もある。各々のビルダーは万能ではなく、癖もある。同じ表現をしようとしても、生成されるHTML文はソフトによって異なる場合がある。フリーウェアなどの簡易型ビルダーを使用すると、それ以上の緻密な表現法を使いたいと考えても限界がある。さらに高度な表現をしたければ、より高度なビルダーを探してインストールするか、HTMLを勉強しソース文に2のタグ編集型エディターなどで打ち込む必要がある。簡易ビルダーのみでWebページを制作し続けるとタグの知識が習得できず進歩が止まってしまう。制作者の思いどおりのWebページを制作するには、やはりどこかでタグの打ち込みが必要になる。

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■Webサイトを作るためのHTMLタグを種類別に解説している。
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【HTMLで色を指定】HTMLで使用できる色は、通常制作に使用するビルダーやツールのオプションから指定するため、色名や16進数で入力することはあまりないかもしれない。色名で指定する場合は、VGAパレットに準拠した次の16色が基本となる。他の色名の指定はブラウザによっては正確に表示できない場合がある。この16色以外の色を表現しようとする場合は16進数で表現する。
色見本
色名
16進数
  Black #000000
  White #FFFFFF
  Navy #000080
  Silver #C0C0C0
  Blue #0000FF
  栗(茶)色 Maroon #800000
  Purple #800080
  Red #FF0000
  赤紫 Fuchsia #FF00FF
  Green #00CC00
  青緑 Teal #008080
  ライム Lime #00FF00
  水色 Aqua #00FFFF
  オリーブ Olive #808000
  灰色 Gray #808080
  黄色 Yellow #FFFF00


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