パソコン初心者の方に、使う前にまず知って欲しいことをまとめました。
まず、Windows で使用する基本用語を覚えてください。これらがわからないと講習を受けることも、問い合わせを行うこともできない。次にそれぞれの用語の意味と操作を覚えてください。
※ハードウェア、ソフトウェア マウス、キーボード、テンキー、機能キー IME(日本語入力システム)、半角、全角 ハードディスク(HDD)、ドライブ、フォルダ、ファイル、拡張子 BIOS、OS、ドライバ、アプリケーション、ユーティリティ クリック、右クリック、ダブルクリック ドラッグ&ドロップ カット&ペースト(切り貼り) アイコン、ショートカット タスクバー、スタートメニュー ヘルプ、検索 プロパティ(属性) オプション、フォルダオプション、インターネットオプション エクスプローラ、インターネットエクスプローラ アップグレード、アップデート アップロード、ダウンロード Ctrl + Alt + Delete (強制終了)
パソコン本体の構造
デスクトップ型のDOS/Vパソコンのケースを開くと、次のような部品から構成されていることがわかる。一つ一つの部品を覚える必要はありませんが、データを保存するハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD-ROMドライブくらいは覚えてください。
構成要素・部品
機能・役割

ハー ド

ケース ハードウェアの保護と電源インタフェースの提供
マザーボード(システムボード) 他のハードウェアとの接続
電源 他のハードウェアへのパワーサプライ
CPU 演算処理(人間の頭脳に相当)
メモリー ワークスペースの提供
ハードディスクドライブ(HDD) BIOS以外のソフトウェアとユーザーデータの保存
CD-ROMドライブ、DVDドライブなど CD-ROMの読み込み(書き出し)
フロッピーディスクドライブ フロッピーの読み込みと書き出し
モデム 電話回線への接続
カードスロット 機能拡張のためのカードを装着
ソフト BIOS 初期起動と接続される機器・カードとの入出力の管理。
OS システムの起動と終了および全ての構成要素の管理。
ドライバ 接続機器をOSやアプリケーションが使用可能にする。
アプリケーション ユーザー用ソフトウェア
ユーティリティ OSやアプリケーションを補完するツール群
ソフトウェアの役割
Windows パソコンにはさまざまなソフトウェアが保存されており、起動時に、あるいは必要に応じて実行される。人間が開発するソフトウェアには必ず不具合がある。技術革新と販売競争の激しい現代では、ソフトは頻繁に更新されるため、ユーザーは常に最新の状態に保つよう配慮しなければならない。ビギナーの多くは、この認識が薄く、不具合を抱えたまま使用している。パソコンで稼働するソフトウェアは次のように分類される。
BIOS(Basic Input/Output System)
パソコンが起動する際に、システムボード上のROMから呼び出される非常に大事なソフトである。ビギナーにはインストールやアップデート(更新)は無理かもしれない。年に一度はアップデートしなければならないものだと覚えておいてください。(ビギナーを卒業した頃、必ずアップデートしてください。)
OS(Operating System)
OS(Windows 98, Windows Me, Windows 2000 など)は、パソコンを動かすための基本ソフトウェアである。メーカー製パソコンのハードディスクにはOSがあらかじめインストールされているが、本来は、ユーザーが自分で使用する機能を選択してインストールしなければならない。OSの機能は、Windows の CD-ROM を挿入して、追加インストールしたりアンインストールすることができる。また、Windows 98、Me、2000 なら「Windows Update」で最新の状態にアップデートできる。
1.パソコン本体と周辺機器の管理 2.アプリケーションソフトの稼働環境の提供3.データ(ファイル、フォルダ)の管理など
つまり、OSは、パソコンのハード、ソフトの資産を全て管理している。アプリケーションソフトは、OSの下で稼働する。ワープロや表計算ソフトから印刷要求を出すと、OSが処理しプリンタドライバにデータを渡し、印刷が始まる。アプリケーションは勝手にプリンタをコントロールすることはできない。OSは、こうしたユーザー側からの要求を最も効率的に処理し、アプリケーションの暴走やユーザーの無茶な操作からパソコンを保護するのである。
ドライバ
内蔵機器や外部周辺機器は、デバイスドライバと呼ばれるソフトをインストールしないと稼働しない。つまり、新たにプリンタ、モニタなどの周辺機器を取り付けたら必ず、ドライバを手動または自動的にインストールしなければならない。「プラグ&プレイ」という Windows のデバイス認識機能が働いて、勝手に認知し正しいドライバをインストールしてくれる場合もあるが、「ハードウェアの追加」という機能で、取り付けた周辺機器がどこのメーカーのどういう製品なのかを教えてやらなければならない場合もある。ドライバが正しく機能しているかどうかは「システム」のプロパティで確認できる。正しく機能していない場合には原因を追求し、古いドライバが原因であれば新しいドライバを入手し「ドライバの更新」を行ってください。
アプリケーション
Windows に含まれない、ワープロ、表計算、マルチメディアなどのソフトを「アプリケーション」と呼ぶ。これらは、ユーザーが自らインストールする必要がある。最近のモデルには、あらかじめ数多くのアプリケーションがインストールされているが、CD-ROMが添付されているだけの場合もある。新規購入したアプリケーションは自らインストールして初めて使用できるようになる。アプリケーションの種類は膨大である。また、パソコン本体には複数の周辺機器を後で接続できるように拡張スロットやいろいろなポートが用意されている。換言すると、必要な周辺機器やアプリケーションをインストールし使い方を習得すれば、ユーザーは思ったとおりの処理がパソコンでできるようになる。ビギナーは、まず、「やりたいことは全てできる」と考えてください。次に、どうしたらできるか、何をインストールすればよいか、専門家に訊ねたり、ヘルプやインターネットで調べてください。
ユーティリティ
システムが効率よく稼働するように監視や最適化を行うソフト群のことである。例えば、ハードディスクのファイルをバックアップする際には「バックアップ」ユーティリティを使います。ウイルスの侵入を防ぐにはウイルス用の「プロテクトシールド」を実行しておく。また、いくつかのファイルを圧縮したり解凍するのは「アーカイバー」というユーティリティです。ユーティリティについては、Windows の機能では不足なので、市販の製品やフリーウェア・シェアウェアとして使用が許可されているものを、別途インストールして使用する。これらのソフトウェアを使いこなすことができればビギナーは卒業である。
カスタマイズ
Windows を使いやすく設定するを「カスタマイズ」という。Windows の標準設定ではぎこちない部分が多いため、自分が使いやすいように次のような項目を設定し直すことができる。気づいたときにその都度カスタマイズしてください。○スクリーンの解像度・色数・明るさ ○壁紙・スクリーンセーバー ○デスクトップのアイコン・ショートカットの配置 ○フォントサイズ・フォントの種類 ○省電力機能 ○フォルダオプション など
フォルダとファイル
Windows では、作成したデータファイル(ワープロ文書、表、画像など)を、「フォルダ」の中に保存する。購入時点では、C:ドライブの中に「My Documents」などのフォルダがあらかじめ作成されているはずだが、新規のフォルダを作成したり、既存のフォルダの下にサブフォルダを作成して、その中にファイルを保存することもできる。 まず、「マイ コンピュータ」を開き、ハードディスクの形をしたアイコンのドライブ(C:,D: など)がいくつあるか確認してください。C:ドライブだけなら、そのパソコンはハードディスク全体を1つのドライブとして設定されている。C:ドライブを開いて、その中に新しいフォルダを作成してみてください。もし、D:ドライブもあれば、できるだけC:ドライブは使用しないで、D:ドライブの下にフォルダを作成してファイルを保存しよう。というのは、C:ドライブは、Windows やアプリケーションが常に多くの容量を使用しており、意外に不足しがちなのである。また、重要なシステムファイルも C: に保存されているので誤って削除する危険性もなくなる。 次に、「エクスプローラ」を起動して、ドライブを開いてみてください。マイコンピュータではわからなかったフォルダの階層構造がよくわかります。したがって、ファイル管理はエクスプローラから行うとわかりやすい。慣れてくると、エクスプローラを2つ開いて、ドラッグ&ドロップができるようになる。

ファイルの拡張子
Windows で扱うファイルには、原則として拡張子が付いている。(拡張子を外すこともできるが、そうするとクリックしても作成したアプリケーションは起動しない。)アプリケーションとファイルの関連付けはこの拡張子に基づいて行われる。どのように関連付けられているかは、「マイコンピュータ」またはエクスプローラを開き、「ツール」の「フォルダオプション」の「ファイルの種類」を参照してください。主な拡張子は次のとおりである。
拡張子
ファイルの種類
DLL、SYS、COM、DRV、VBX、INI システムファイル(絶対に削除してはならない)
LOG Windowsやアプリケーションが作成するのログファイル
TMP Windowsやアプリケーションが作成する作業(一時)ファイル
BAK Windowsやアプリケーションが作成するバックアップファイル
EXE 実行ファイル(プログラムファイル)
ICO、SCR、HLP アイコン、スクリーンセーバー、ヘルプのファイル
LZH、ZIP 圧縮ファイル(解凍して使用する)
TXT、DOC、XLS アプリケーション(左より:テキスト、ワード文書、エクセルシート)
BMP、GIF、JPG(JPEG) アプリケーション(イメージ画像)
WAV、MID、MP3 アプリケーション(サウンド)
AVI、MPG(MPEG) アプリケーション(ビデオ)
ファイルの検索:ファイルやフォルダを探す場合は、「検索」の「ファイルまたはフォルダ名」に覚えているワードとワイルドカードを入力して検索することができる。例えば、「Myxxxxx.doc」というファイルを見つけるには、「My*.doc」と入力すればよい。

【注意事項】
※各製品に添付されている注意事項を理解してください。下記は、セットアップ時点から使用するまでの一般的な注意事項である。トラブルに密接に関係する事項が多いのでぜひご一読ください。
1.パソコンのパッケージを開封したら、付属品も含め中味が全部そろっているか確認してください。初期不良の場合に備えて、箱類はしばらくの間保存しておこう。
2.セットアップ時には、必ずモニター、キーボード、マウス、電源ケーブルを正しく接続し、背面スイッチが付いている場合は、スイッチをオン(「|」)にしてから前面の電源スイッチをオンにしてください。(マウスとキーボードのコネクターは絶対に間違えないでください。)
3.起動時にブートメニューが表示された場合は、「Safe mode」で起動し、モニターなどのデバイスが正常に稼動していることを「システム」で確認後、再起動してください。
4.プラグ&プレイに対応していないモニターを接続する場合は、「システム」の「デバイスマネージャ」タブの「モニター」で表示されているモニターをクリックし、「ドライバの更新」を行ってください。(一覧からメーカーとモデルを選択する。「標準プラグ&プレイモニター」にはしないでください。)
5.Windowsをインストール後、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」で、必ず起動ディスク(フロッピー1〜2枚)を作成してください。(起動時のトラブル対処用で、非常に重要である。)
6.インターネット接続にモデムを使用する場合は、サインアップを行う前に必ずコントロールパネルの「モデム」のプロパティで「ダイヤルのプロパティ」を正しく設定してください。(TAを使用する場合も同じ。)
7.インターネットにサインアップ後、「Windows Update」の「重要な更新」を実行してアップデートを行ってください。(Windowsの不具合が修正される。)
8.インターネットにサインアップ後、使用しているウイルスワクチン・ソフトの「ウイルス定義ファイル」をすみやかにアップデートしてください。(2週間程度ごとに更新されていますので常に最新のレベルにしておいてください。)
9.使用中にフリーズした際、いずれのキーも効かない場合は、「Ctrl」キー+「Alt」キー+「Delete」キーを同時に押してください。それでも終了しない場合は、前面にリセットボタンがあればそれを押して再起動してください。なければ、電源スイッチを5秒間押し続けてください。(電源スイッチはトラブルの原因となりますので極力使用しないでください。)
10.保証書の販売日と販売店をチェックし、本体、周辺機器、ソフトウェアのユーザー登録を必ず行ってください。(ユーザー登録はハガキ、ファックス、インターネットのいずれかで可能。怠ると、製品によっては問い合わせに対応してもらえない、アップグレードの際の割引価格が適用されない、などの不都合が生じる。)
11.インターネットエクスプローラや画像処理ソフトなどの重いアプリケーションを同時稼動させることは極力避けてください。「リソースメーター」で残リソースが20%以下にならないように注意してください。
12.「タスク」または手動により定期的に「スキャンディスク」と「デフラグ」を実行してハードディスクを最適化してください。(実行しないとHDのアクセス速度が遅くなる。)
13.全てのソフトウェアには著作権・使用条件が定められているので遵守してください。シェアウェアを使用する場合は、使用条件を確認し使用料を支払ってください。


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