【肺のはたらき】私たちはたえず呼吸をしています。息を吸うと肺に空気が入り、空気中の酸素は肺から血液中に取り込まれ、酸素を多く含んだ動脈血として全身に送られます。逆に、肺は全身から戻ってきた静脈の血液から二酸化炭素を受け取り、二酸化炭素は息を吐くことで体の外に出されます。肺のはたらきは、息を吸ったり吐いたりすることで、酸素を体の中に取り込み、二酸化炭素を体の外へ吐き出すことです。(帝人の在宅医療より)
右の肺ガン手術中の写真を比較して下さい。
たばこの有害成分であるタールには、肺ガンや咽頭ガンの原因となる物質が多く含まれており、非喫煙者の5倍〜数10倍のガン発生率が報告されています。たばこを吸い続けると、あなたも真っ黒な肺に!喫煙者の肺の黒い部分は一服するごとに塗りこめたタール。たばこをやめるなら一日でも早い方が良いのではないでしょうか?(まゆみ先生の禁煙外来より)
※喫煙コスト(たばこ代にかかるお金)1箱250円のたばこを1年365日で計算してみると?
※禁煙時間・煙草の本数・タバコ代・寿命をリアルタイムに表示する禁煙マラソンカウンターを利用しよう。
喫煙年数 1年間吸うと 5年間吸うと 10年間吸うと 20年間吸うと 30年間吸うと 50年間吸うと
金銭損失 約9万円 約45万円 約91万円 約182万円 約273万円 約456万円
■たばこをやめられないのは「ニコチン依存」と「心理的依存」という二つの理由からです。
・ニコチン依存症は、たばこを吸うとニコチンは急速に肺から吸収され、数秒で脳に達します。ニコチンは脳内報酬回路に、本来の神経伝達物質の代わりに刺激を与え、快感や報酬感を感じさせます。ニコチンがないと正常な脳の働きができなくなる症状のこと。
・心理的依存症は、たばこを吸ってよかったという記憶や習慣などをいいます。1日20本たばこを吸う人は、1本を5回吸って消すとしても、1日100回、1年で3万5千回以上になり、やめると手持ちぶさた、口さびしさが出る、間が持たないなど、たばこの心理的な症状の一つです。
【ポイ捨て禁止】      【禁煙マラソン】      【ヘルスクリニック】

@たばこの害というと「肺ガン」がよく知られていますが、肺がんだけでなく全身の「ガンとの関わり」もあります。また、血圧を上昇させたり、悪玉コレステロールを増やす働きもあるため動脈硬化がすすみ心臓病・脳卒中を始めとする生活習慣病の原因にもなっています。たばこを吸い続けると、気道や肺を常に刺激したり傷つけたりするので、たえず咳やたんがでる慢性気管支炎や肺気腫など引き起こします。これらは、たばこを吸う人だけでなく受動喫煙の場合にもおこる割合が高くなっています。
Aたばこの煙には、わかっているだけでも4,000種類以上の化学物質が含まれています。このうち、「有害物質」は200種類を超えており、特に健康に有害とされるのは、『ニコチン』『タール』『一酸化炭素』の3つです。『ニコチン』は、末梢神経を収縮させ、心拍数を増やし血圧を上昇させます。また、強い依存性があり喫煙習慣を作ってしまいます。『タール』は、多くの発がん物質が含まれています。『一酸化炭素』は血液中のヘモグロビンと結びつき体内の酸素の運搬を妨げます。それにより慢性的な酸欠状態になり、少し運動しただけで息切れがしたり、脳への酸素供給も不足になるため記憶力が低下します。
B「受動喫煙」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、たばこを吸わない人が喫煙者のたばこの煙を吸ってしまうことです。たばこの煙にはたばこを吸う人が肺に吸い込む『主流煙』とたばこの先から立ち上ぼる『副流煙』があります。たばこを吸う人の周囲にいる人は強制的に『副流煙』を吸わされていることになります。さらに、有害物質は『主流煙』より『副流煙』の方が高い濃度で含まれています。