約10万本ある頭の毛は、約5年間の成長期で生え代わるヘアサイクルを繰り返しています。自然の抜け毛は1日に50〜80本くらいあるのが普通ですが、これが200〜300本も抜けると明らかに異常な脱毛です。頭髪全体として太いものが抜けている場合はあまり問題ありませんが、細いものが多い場合や毛先の尖った短いものが多い場合はヘアサイクルが短縮していることが伺えます。

≪脱毛症の種類≫
【男性型脱毛症】頭皮の緊張・ストレス・食生活・男性ホルモンや皮脂の過剰分泌・体質遺伝など様々な原因で脱毛が始まりる若ハゲのことです。
【女性型脱毛症】現代の女性も男性と同じように、女性型脱毛症になる方が年々増加しています。早い人では35歳前後から更年期性脱毛症も始まります。
【円形脱毛症】自覚症状は無く「突然に円形のハゲができた」というものです。悪性になると全頭に渡って脱毛したり全身の体毛から眉毛までも抜け落ちることがあります。
【びまん性脱毛症】頭皮全体において髪が均等の密度で脱毛し、毛髪が全体的にまばら状態になる脱毛のことで、中年以降の女性に多く、広範囲に全体が薄くなる脱毛症です。
【脂漏性脱毛症】脂性の人は特に要注意、古くなってはがれ落ちた皮膚と皮脂が毛穴を塞ぎ脱毛します。特に食事のバランスが重要です。
【粃糖(ひこう)性脱毛症】乾燥したフケが頭皮をおおい、毛根下部にまで進行して脱毛します。特にシャンプーが合わない、すすぎ方が悪いのが主な原因です。
【分娩後脱毛症 】女性の体は、出産前後にホルモンバランスが崩れ、出産後、頭髪が薄くなったり抜けたりする症状です。しかし、6カ月を過ぎると徐々に回復します。
その他にも脱毛症には様々なものがありますが、髪が『不自然』に抜ける時は体の異常のサイン?
ハゲは遺伝する・・・?
一般的にはハゲは遺伝すると考えています。確かに親子そろって毛髪が薄いという事例は数多く見られます。なんらかの因果関係が存在するのは確かですが、「ハゲそのものが遺伝する」というのは誤った認識です。遺伝するのは、体質(毛根が男性ホルモンの働きを感受しやすい、といった体質)や形態(頭皮がつっぱりやすい頭の形)などであり、脱毛症自体が遺伝するのではないので、誤解のないようにしましょう。
健康なヘアサイクルは、成長期間が長く十分に成長し、退行期、休止期を経て、髪は成長し続けてゆきます。でも不健康なヘアサイクルは成長期の途中で十分に成長しきれないまま抜け落ちてしまい、成長期が短くなればヘアサイクルも短縮化され、うぶ毛の髪しか生えてこなくなってしまいます。


「毛根」とは呼んで字のごとく、髪の毛の根元部分で、皮膚のなかにあり外からは見えません。
毛根の端には球状にふくらんだ「毛球」と呼ばれる部分があり、毛乳頭細胞が詰まっています。
自然脱毛の毛根は
健康な髪の毛の毛根は、先端がマッチの軸のような形をしています。
脂漏性脱毛の毛根は
皮脂の過剰分泌で、毛幹も毛根も細くなります。食生活の原因が多い。
血行障害脱毛の毛根は
血行不良のため、血液を吸収しようと毛根が根のように変化します。
神経性脱毛の毛根は
円形脱毛症などに多く毛根がよじれて細くなる。特にストレス性に多い。
【頭皮から出る皮脂の役目】
・皮膚から侵入する細菌や毒性物質をブロックし、感染防御します。
・水分の過剰な蒸発を防ぎ、皮膚の表面の潤いを保ちます。
・成分の脂肪酸には、皮膚病の白癬菌に対する抗菌作用もあります。
・皮脂以外にも、害のある有機塩素化合物を体外に排泄します。
【頭皮から出る皮脂分泌】
皮脂は誰にでもあるものですが、性別・年齢・そして個人の体質によって分泌量は異なります。一般的には、分泌量は女性よりも男性の方が多く、グラフを見ると男女とも30代がピークとなります。頭皮の健康に欠かせない皮脂は正常な皮脂分泌量が保たれ、コンデイションが良い状態ですが、過剰な皮脂を放っておくと髪にとって悪影響をもたらします。皮脂は遊離脂肪酸に変質することで、細菌や微生物がなどが繁殖しやすくなり、頭皮に炎症を引き起こす原因になります。また過剰な皮脂により毛穴がふさがれ、見た目もたいへん不潔です。


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